dearest~最愛~

流加のお兄さんが家族に内緒でモデルを目指していた事、彼がカメラマンを目指している事



そして流加のお兄さんから流加の為にこの本を作りたいと言われたこと


お兄さんが亡くなってからも流加をずっと見守り続けていたこと


卒業したら海外に行くからその前にどうしても流加にこの本を渡したかったと言うことを話してくれた


最後に彼は遠くを見て言う



『悠は自分がいつか流加ちゃんの前から消えてしまうのをわかっていたのかもしれない、自分の運命を知っていたのかも知れないね』


そう話す彼は切なそうだった


『ごめんね、君たちにも始めからちゃんと話せばよかったね』


申し訳なさそうに言う彼


でも多分彼の行動は間違ってない



もちろん内緒で会っていた流加が悪い訳じゃない


理由が理由なだけに誰も悪くない


悪いとすれば何も聞こうとしなかった俺なんだ


流加の様子がいつもと違うと気づきながら聞かなかった俺なんだ


少しでも流加を疑ってしまった俺なんだ


『ありがとうございます話して来るて、よくわかりました』


俺は彼にそうお礼を言う


『こちらこそ、明日ライブなのに遅くまでごめんね』


『いえ、すいませんこちらこそ』


そう挨拶をして那珂と流加と彼の家を出た