振り向かなくても声でわかる


私の大好きな彼の声


『琉矢…』


私は振り向き流矢を呼ぶ



琉矢に会えて嬉しいのに…


琉矢の横には彼女がいる


繋がれた手を見ただけで胸が苦しくなる


『流加?もしかして…』


琉矢の視線は恋をとらえてる


恋は私の隣に来て


『誰?』


そう聞いてきた


『あ…幼なじみの琉矢だよ』


私はそう恋に言う


恋は全て知ってる



私が琉矢を好きなことも琉矢に彼女が居ることも


そして私の思いを流矢に伝えれてないことも



『始めました流加の彼氏の恋です』



恋はにっこり笑いそんな言葉を言う



彼氏にした覚えはありませんけど…


多分私の気持ちに気づいてそんな嘘をついたんだろう


『そうなんだ…流加のことよろしくね』


琉矢は疑いもせずに恋に言う


『はい』


恋も普通に返事してるし


私はあえて何も言わなかった


『流加これ俺の彼女…美和』


琉矢は隣の彼女を私には紹介した


『琉矢これとかひどくない?流加ちゃん美和ですよろしくね』

美和さんは笑顔で言う