dearest~最愛~

佐野さんが会いに来てくれてるなんて知らなかった


『私何も知らないです』


『うん、知らなくて当たり前だよ、お母さんたちは俺と悠の関係を誰かに聞いたらしくてね、俺は近づかせてもらえなかった』


『ごめんなさい、うちの両親がひどい事言いませんでしたか?』


あの両親なら何を言うかわからない


『いや、大丈夫だよ、ただ二度と関わらないでくれって言われたよ、まあだからたまたま流加ちゃんが駅で歌ってるの見つけた時は嬉しかったんだ、声をかけるか迷ったよでも君の両親の事を思い出して辞めたんだ、陰から見てればいいかなってでもいつの間にか流加ちゃん居なくなってさ諦めかけてた時にRHN☆Rのボーカルしてたんだもんビックリしたよ』


そう話してくれた



『あの知ってたんですかうちのバンドの事』


そう聞いた


『ああ、知ってたよだって悠が昔ボーカルしないかってベースの奴に誘われた時に俺は隣に居たからね』



懐かしそうに話す


『お兄ちゃんが那珂にですか?』


『ああ、あの頃はベースの奴が違うメンバーとバンドしててな、悠も俺もあいつのベースが好きでさよくライブ言ってたんだ、それ以来俺はあいつのファン、だから新しくベースがバンド始める情報聞いてさそしたら新たにボーカル変えてスタートするからって久しぶりに見に行ったんだよ』


すごい偶然だったと佐野さんは言う