dearest~最愛~

手渡されたものはお兄ちゃんと今目の前にいる彼の二人で撮った写真、そこにはお兄ちゃんの手で世界一のモデルになると書かれてる


また彼は世界一のカメラマンになるそう書かれてあった


もっと知りたいお兄ちゃんの事



そう思ってしまった



『あの、教えてくれませんか?お兄ちゃんの事』



そう言ったのと同時に携帯が鳴った



『電話?でていいよ』


彼がそう言うから慌てて電話に出た


恋からだった


心配そうな恋の声に胸が少し痛んだ



恋にお兄ちゃんのお墓にいる事を伝えてから電話を切った



『いいの?帰らなくて』


『はい、大丈夫です、だからお兄ちゃんの事教えてください』




それから近くの公園で彼と沢山の話しをした


今まで知らなかったお兄ちゃんがそこには居た



『今日はここまでにしよう、俺今からバイトなんだよね、ごめんね』


彼は申し訳なさそうに言う


『わかりました、あのまあ話しを聞かせてくれますか?』


『ああ、バイトの時間以外は暇だからいつでも話しするよ』


そう答えてくれた


『じゃあ、明後日とか大丈夫ですか?』


『わかった明後日は朝からバイトだから昼からなら、流加ちゃんの家の近くの公園でいいかな?』


『はい、わかりました』


こうして私は彼こと佐野さんと会うようになった