dearest~最愛~

課題をしながら那珂が聞いて来た


『なあ、今日流加出かけてんの?』


『うん、なんか用事があるからって、朝から出掛けたよ』


『誰と?』


『聞いてない』


そう昨日流加が珍しく明日は出掛けると話してた


でも誰と行くとか何処にも行くとか何も聞いてない


てか流加が出かける時はたいてい、学校の友達くらいだからそう勝手に思っていた


『聞けよな、沙菜たちじゃなかったらどうするんだよ、何かあってからじゃ遅いだろ』


那珂に怒られちゃいました


『そうだよな、でも今更遅いじゃん、まあ多分沙菜たちだろ』


そう呑気にいう俺に那珂が呆れながら言う


『ちなみに沙菜と真琴は今日親の実家行ってるから違うぞ』


『まじで?』


急に不安になる


『うん、沙菜ちんが昨日言ってたから間違いないよ』


蛍も言う


『流加に電話してみるよ』


慌てて流加に電話した


『もしもし、恋?どうしたの?』


流加はすぐに電話に出た


少し安心した


『流加、今何処?てか誰といるのかな?』


恐る恐る聞いてみる



『今?お兄ちゃんのお墓だよ、お墓参りに来てるよ』


流加の返事を聞いて力が抜けた


『用事ってお兄さんのお墓参りだったの?』


『うん、言わなかったけ?お盆も行けなかったからさ』


『聞いてない、それなら良かった、気を付けて帰って来いよ』



『うん、家に寄って帰るから心配しないで』


そう話して電話を切った