那珂は俺たちの答えを聞いて笑う


『俺はやっぱり冷静じゃなかったみたいだな、そうだよな、大切な何かを捨てて守ったって意味ないよな、大切なら両方守れって感じだよな』


『そうだな、何があったんだよ』


ようやく那珂は話し出した


真琴との別れの理由を


『親がな、高校卒業したら大学行けってさ、その為に夏休み明けたら京都に戻って受験に備えろって連絡来てたんだよ、まあ、本当は春からずっと言われてて無視してたんだよ、そしたら昨日会いにこっちに来たんだよ』


那珂が親にそんな事を言われていた事を始めて聞いた


『まあ、帰る気はないし受験するかも決めてない、俺はマジでバンド続けていつかプロになりたいって思ってる、でめたみんなの気持ちはまだ聞いてないし、みんなの将来まで縛るわけにはいかない、でもたとえバンドを辞めても俺は音楽の道しか考えてない、だからその事を親に伝えたんだ正直に今の気持ちを』


プロになる、、、その夢は俺も持ってる


話した事は確かにないけど当たり前に考えていた


『俺はこのメンバーで夢を掴みたいけど』


俺は今の気持ちを素直に伝えた


『それしか考えてなかったよ僕も』


蛍も続けて言う