seid流加


夏休みに入ってからバンドの練習はさらに本格的になってきた


もちろんみんな赤点は逃れました


まあ、蛍はギリギリだったみたいだけど恋は意外にも余裕だったと喜んでました



毎日毎日スタジオに来ている私たち



でも今日は珍しく那珂が遅れてきた


『珍しいね、那珂が遅れるなんて』


蛍がみんなの気持ちを代表したかのように言う


『ごめん、ちょっと色々あって』


そう言う那珂は元気がない


それから始めた練習も何かを悩んでいるのか集中出来てなくて



珍しく恋に散々文句を言われていた


『那珂?いい加減にしろよな、何かあったんだろ?』


見かねた恋が那珂に聞いた



『別に、、、』


『別にって顔かよ、話せよ困った時はお互いに助け合うんじゃないのかよ?』


恋の言葉を聞き那珂は話だした


『真琴と別れることにしたから』



那珂の口から出た言葉にみんながびっくりした


『はあ?なんで?ちょっと待てよ、どうしたんだよ?何があったんだよ?』


恋は戸惑いを隠せないらしく那珂に言う