ああやっぱり私じゃダメなんだ…当たり前だよね



『お前こそ仕事仕事で帰らないくせに…外で何してるんだか…流加はこれからどうするんだよ』



お母さんはデザイン会社の副社長


私たちが小さい頃は家でよく仕事してた


今思えば仕事より家族を優先してくれていた


でもお兄ちゃんが居なくなってからは仕事を優先させる様になった


『家族の為に今まで仕事調整してたのよでももう…必要ないでしょ、好きな仕事して何が行けないの?流加のことも知らないわよあなただけが自由なのは納得できないわ』


結局そこからは二人とも私の押し付け合い


私は必要ないって言われ続けたみたいで心に鍵をかけた



それからは家には一度も二人とも帰って来なくなった





数日後にお母さんの会社の秘書が私に通帳とキャッシュカードを持ってきた



毎月お金が入るから好きなだけ引き出して生活してくれとお母さんからの伝言だけを残して秘書の人は帰っていった