それから沙菜たちと沙菜のクラスで別れて私と想羅は教室に向かう


あの事件の事が頭によぎり足が止まって進まない


急に立ち止まった私に想羅が気づき側に来てくれた


『流加、大丈夫?』


『うん、、、』


そう返事をしたけど体は動かない


『お、岡崎、羽鳥おはよう、何してるんだホームルーム始まるぞ』


そう言って現れたのは神谷先生


『先生、、、』


想羅が私の代わりに首を振る



『一緒に行くか?それとも保健室行くか?』


先生は私の異変に気づき聞いてくれた


『教室に行きますよ』


とは言ったけど足が動かない


『今日はいい天気だな、、、でも昼から雨らしいぞ知ってたか?』


先生は急に窓の外を見ながら言い始めた


『マジですか?私傘持ってきてないですよ』


想羅まで先生とのんきに話し出した


『じゃあ羽鳥は濡れて帰ることになるな、可哀想に、傘貸してやろうか?学校のだけどな』


なんて先生が笑う


『えー先生が送ってよ』


なんて想羅は先生に言っていた


『嫌だよ、他の生徒にバレたらめんどくさい、てか岡崎は雨の日は迎えどうなるんだ?流石に原付じゃダメだろ?』


そう先生に話しをふられた