dearest~最愛~

それから少しだけ練習して家に帰った


『楽しかったね、これからは姫もたまには皆と遊ばなきゃね』


蛍が言うと恋は少し暗い顔になった気がした

『俺、風呂行ってくるわ』

恋はそれだけ言いお風呂に行ってしまった


『ねぇ、恋疲れてるのかな?』

私が蛍に聞くと

『多分違うと思う、恋が元気ないのは、まぁ恋の心の問題だから…こればかりは恋が乗り越えるしかないな』

『?』

那珂が何を言っているのか全くわからない

『姫が気にしなくても大丈夫よ』

蛍はそう言った


でも…たまに見せる恋の元気のない顔が心配になってしまう

『ほら琉加お前は手当てしなきゃ』


そう言われて私は手首を出す


やっぱり痛々しくて手当してもらい傷を隠す

『治るまで隠すしかないねこの傷跡は』

那珂は私の気持ちを悟ったかの様に言い傷跡を綺麗に包帯で巻いて隠してくれた

那珂も蛍も何も言わないけど傷跡を見ながら辛そうにしてる

『ごめんなさい』

思わずそう言葉にしてしまった