着いて那珂にワンコールしてから玄関の前で待つ



すぐに流加がドアを開けてくれて俺を見て更に泣きながら抱きついてきた



『大丈夫だよ』



そう繰り返し流加を抱き締める



しばらく玄関で抱きしめてから流加を支えながら流加の部屋に行った



流加の家は流加以外に誰も住んでないんじゃないかってくらいきれいで生活感がなかった



そして凄く寂しく感じた



部屋に入ってからも流加はただ俺に抱きつき泣いていた



だから俺も流加を抱きしめたまま頭を撫でながら流加が話してくれるのを待った




どれくらい時間がたったかわからない


流加がゆっくり話始めた


『恋ごめんね』


『何で謝るんだよ俺にくらい甘えればいいんだよ』


『うん…ありがとう…恋私の話し聞いてくれる?』


流加はそう俺をまっすぐ見て言った


『ああ…聞くよいくらでも』


俺は流加の肩を抱いて言う


『あのね…私皆に言ってない事が沢山あるの』


『うん…それを話してくれるの待ってたよ』


俺は流加にそう答えた


『私にはお兄ちゃんが居たの、恋たちと同い年のお兄ちゃんが』


流加はそう遠くを見て言う