何か皆に言えないことが多くて少し寂しく思えた


こんなにも隠す事が苦しいってことを知った


『とりあえず御飯食べにいこうよ』


沙菜がとっさにそう言って空気を変えてくれた


『流加いつか皆にも言えたらいいね』


沙菜はみんなが出ていって小声で私に言ってくれた



そうだよねいつか皆にちゃんと言える日が来るといいなそう思った



食堂に行くと皆の視線が痛かった


何人かの人が強制的に帰らされているから噂は広がっているみたいで皆私たちを見て何か言っている


仕方ない事だけどやっぱり視線が痛い


『流加気にしちゃダメだよ』


想羅たちはそういってくれる


それからも視線を感じながら朝食を食べる


そのあとはクラスに別れてオリエンテーション

でもうちのクラスはまずホームルーム

神谷先生は昨日の出来事を残念そうに話す


クラスメートはみんな真剣に聞いていた


それから少し遅れて行われたオリエンテーション


私はもちろん見学


事件だらけの研修会はなんとか終わった



帰りのバスは先生の計らいで想羅の隣に座ることになったしかも後ろには先生の席


結局私はクラスに馴染むことは最後まで出来なかった