寝れないと思ってたけど目を閉じて恋の笑顔を思いだしたら眠れたんだ


でも夜中にあの時の恐怖を夢に見て泣きながら目が覚めた



恋の笑顔を思い出したいのにどうしてもあの男たちが頭から離れてくれない


気づけば夜中にも関わらず恋に電話かけていた


『はい…もしもし』


寝起きの声


『ごめん寝てたよね』


『流加?大丈夫だよどうした?』

いつもなら寝起きの悪い恋なのに優しく聞いてくれた



『声聞きたくなっただけ』


『そっか…じゃあ寝るまでこのまま話してようか』


『でも…悪いよ…電話代かかるし』


『そんなの兄貴に払わせばいい』


なんて言う恋は本当に電話を切らずに話してくれてた



恋の声を聞いて安心して私は知らないうちに眠ってしまっていた



『流加…流加…』



朝沙菜の声で目を冷ます


携帯は通話中のまま


『恋?』


恋に話しかけたけど答えない


『朝の点呼だ起きてるか?』


神谷先生がそうドアの前で叫びドアを開けた


『おはようございます』


『岡崎もしかして恋と話してるのか?』


携帯を持ったままの私に先生が聞く