dearest~最愛~

それから私たちは先生に連れられて今日寝る部屋に来た



夕飯の時間が過ぎていたこともあり部屋には人数分の食事が用意されていた



それをみんなで食べる


でも私はやっぱり少し食欲がなくて残した



『岡崎…本当に大丈夫か?何かあったらすぐ言えよ、あと羽鳥も傷口傷むようなら早めに言え、これ俺の番号だから』



先生は自分の携帯の番号を書き残して部屋を出て行った



『とりあえず神谷先生の番号入れとこうか』



想羅が言いみんなが携帯に先生の番号を入れる



『あれ流加は入れないの?』


想羅に聞かれた



『補習の時に聞いたから』


そう説明した


『そうなんだ』

想羅はそう言ってまた御飯を食べ始めた


この時の想羅の気持ちに気づくのはもう少し後だった



それから順番にお風呂に入った


私も順番が来てお風呂に入る


お風呂でみた私の体にはいくつかアザが出来ていた


見ただけであの恐怖が甦る


思わず涙が出た


だから早めにお風呂から上がる


『流加?大丈夫?』


気づいた沙菜が聞いてきた



『大丈夫だよ』


心配かけないように笑った


それから皆のお風呂が済んで眠りに着く