dearest~最愛~

そう伝えたくても声にできない


『岡崎大丈夫か?恋たちから連絡来て駆けつけたんだ、お前はあいつらに守られたんだ、もしもう少し遅かったら…』



先生まで申し訳無さそうに言う


でも先生の言葉で恋たちにこの事バレてるのがわかった



『恋には連絡しといたから…あとで岡崎からも連絡してやれよ』


先生は優しくいう



連絡なんてできない



また涙が溢れる



私の存在がまた恋を苦しめる



なんでいつも上手くいかないんだろ



友達も出来て恋とも気持ち通じ合ってすごく嬉しくて幸せだと思ったのに



なんでまた私の周りの人が苦しむ事が起きるんだろ



『流加…何考えてるの変なこと考えないでよ流加は何も悪くないんだから』



沙菜は気づいたのか言う


『バカだよね…私と一緒にいない方がいい』


『え?』


私はとっさに見えた医務室のカッターを手に取る


『流加ダメ』



皆の叫ぶ声がした


『痛い』


自分の手を切ろうとしたのに…