dearest~最愛~

その時部屋のチャイムがなる



叫ぶなら今しかない


でも口を手で被われて叫べない


男たちは誰が出るか揉めていた




次の瞬間…ドアが開いた



『お前ら何してる』


入ってきたのは神谷先生と数人の先生



『流加』


沙菜が先生たちの後ろから私に駆け寄る



『とりあえずこっちに来い』



神谷先生は男たちを部屋から出して他の先生たちが連れていく


私はその光景を見ながら意識を失った


『流加…流加』


叫ぶ沙菜の声と


『岡崎、おい岡崎』


そう声をかける先生の声を聞きながら








次に目を覚ましたら全部夢だったらいいのにそう思った



でも目を覚ましたら私は医務室に居た



手は痛くて捕まれた後があの出来事が夢ではなかったことを証明していた


『流加…大丈夫?』


沙菜と想羅と歩と里奈と花菜が泣いていた


『ごめんね…一人にして』



『気づけなくてごめんね』



みんなが謝る


悪くないのに私が勝手に一人になったから悪いのは私なんだ