dearest~最愛~

誤魔化さずに話してくれた恋にちょっと安心した


『よかった、でもなんでストーカーなんてされてるのよ』


『俺もよくわからない、流加は俺に話したいことないの?』



ああ恋は知ってるんだね


なのにあえて言わないのは私が言うのを待ってくれてるからなんだろう


それが恋の優しさなんだ


まあそこが好きなんだけどね


『あのね…昨日色々あって長くなるけどいい?』


『いいよちゃんと聞くから』


そう言ってくれたから私は昨日あった事を隠さずに全て話した


それと想羅や皆と友達になれたことも話した


『そっか色々あったんだな…でも大丈夫なんだろ?ちゃんと流加の事をわかってくれる奴が居るから?流加は一人じゃないんだから』


『うん、そうだね』


私は電話しながら私から少しだけ離れて見守ってくれてる皆に目を向けた


『流加…俺が…俺たちも居ること忘れないでね』


恋の声が何故かすごく切なく聞こえてくる


忘れるわけないのにだって恋は私にとって大切な特別な存在なんだから