彼は俺の言葉を聞き一瞬考えて言う


『え?聞いてないんですか?彼女の家のこと…何も?』



『ああ聞いてないよ』


そう答えたら彼は少し嬉しそうに俺を見た


『そうですか…まあ彼女が話してないのに俺からは何も言えないですよ…いつか話してくれるんじゃないですかね…流加はなかなか人に心開かないんですよ…まあ待ってあげて下さいね』


なんて勝ち誇った感じに言われて腹がたった


『まあ気長に待ちますから大丈夫ですよ…流加にはもう俺が居るんで心配ないですよ』


そうムカついたから余裕を見せて言ってみた



『そうですね今まで一人だったからあなたが居るならよかったですでも流加の親も入学式くらい帰って来たらいいのに仕事で海外なんて本当に何考えてるんだか』


彼は困りがおで言う


『そうですよね』


なんて相づちうつしか出来なくて悔しかった


『じゃあ僕はこれで』


彼はそう言い家に向かって帰って行った


マジでむかつく


確かに俺は流加の事なにも知らない