dearest~最愛~

俺は結城に笑顔で言う


『当たり前』


『まじかよ』


『マジですよ』



『今度会わせろよな』



『ああまた機会があればな』


『いつもそれだな…まあ仕方ないか俺暇ないし』


そう結城は未だに流加に会ってない





結城は大手メイカーの社長の息子


俺達が結城と仲良くなったときにもう会社の仕事を手伝ってたから放課後はほとんど暇がない


学校もたまに休んで来ないときもあるくらいだ


だからなかなか時間が作れないみたいで俺たちのライブにも来たことがない



まあそんな事情で流加には一度も会えてない



『まあまた暇になったら言ってよ、紹介するからさ』


そう結城に言う


『おう』



結局結城とホームルームが始まるまで話してた



それから普通に授業を受けながら流加の事を考える


何度かメールが来てたから返した


ついでに結城との写メを送ってみたけどまた返事が来ない



多分研修先に着いてメールできないんだろう