dearest~最愛~

しかも俺が見たら俺に気づいてにっこり笑うし


何かめちゃくちゃ嫌なんだけど

てかこの幼なじみの彼女どこかで見たことが


そんなこと思ってたら流加が


『恋そろそろ行こうよ』


その一言で幼なじみの言葉が止まった


それから幼なじみの彼と彼女に挨拶して流加を原付に乗せた


最後に振り向いた幼なじみは何故か流加を切ない目で見てる


彼女は俺に微笑んでる


結局何か嫌な予感だけを残してスタジオに向かった


スタジオにはもう那珂も蛍も居て散々文句を言われた



やっぱり大好きな彼の彼女を見たからか流加は元気がなかった


でもきっと俺の勘が正しければあの幼なじみはきっと彼女を好きじゃない


あいつは流加を好きなんだと感じた


だってあいつが流加を見る目は大切な人を見る目だったから


じゃあなんで違う女の隣に居るんだろう


きっと何か理由があるそんな気がした


『恋始めよう』


彼女が言い練習が始まる俺たちの音に彼女の声が重なる


いつ聞いても切なくてでも何故か心に響く彼女の声



俺はそんな彼女の流加の声に惚れたんだ