dearest~最愛~

そんな真琴に聞く


『真琴のせい?なんで?』



『昔ね沙菜が仲良くなった子が家に遊びに来て那珂にあったの…それからあんたらのバンドのこと知ってそれからあの子に近づいて来るのはあんたらのバンドのファンばっかり…始めから仲良かった子もあんたらのバンドの事ばかり聞くようになってさ…恋に会いたいとか那珂に会いたいとか蛍に会いたいとか…』



どうやら俺たちとの接点が欲しくて沙菜に近づいて来る子が増えたらしい



『でも一番言われたのが姫に会いたいって事、でもあの子は姫には逢ったことなかったから…いつしか皆期待だけが膨らんで沙菜は結局誰にも会わせなかったそのせいでいつの間にか仲間外れにされるようになったの…だからね高校入ってもなかなか友達できなかったみたいで』



真琴は寂しそうに言う



『まあ結局なにもしなくてもあの子は流加ちゃんと逢って仲良くなっちゃってたけどね…だから二人が友達って聞いたときはめちゃくちゃ嬉しかったんだ』


今度は笑顔になった真琴


『きっと最高の親友になれるよあの二人なら』


俺は真琴に言う