流加に続き沙菜も言う


『私だってお姉に流加が教科書借りたいって電話してきてお姉の話し聞いてたら流加ぽくてまさかって思って玄関で待ってたらマジで流加が来たんだもんびっくりだよ』



『そっかすごい偶然だな』



俺がそう言うと



『うん運命かな』


なんて流加は最高の笑顔だった


何か胸が苦しくなった



『よかったな…あ…帰りもしかして一緒に帰るつもりだった?』


俺はそう二人に聞いた


『いや私はこれからはバイトなので』


『スタジオの?』


『いや今は違うとこでバイトしてるよ高校の間は好きにしていいって親に言われたから…だからコンビニでバイトしてます』


沙菜が言う


『そっかじゃあそろそろ帰るか流加』



『うん…沙菜バイバイ』



『バイバイ』



そう流加は言い一緒にスタジオに向かう




久しぶりに流加を入れて練習



なのに気分が乗らない



こんなにもギターに集中できないなんて久しぶりだった


『恋…恋…ねぇ恋』


流加に呼ばれてるのも気づけなかった


『わりぃちょっとぼっとしてた何?』


『今日どうしたの調子悪いの?』


そう流加に聞かれた