私が腐女子だとばれ、
弟がかなりのオタクだとばれてしばらくがたった。


厨二病も完治した私は去年(この時の去年。今からだと二年前)書いていた小説を読み返していた。


姉「ふふふ。痛いなぁ。」

内容はある日起きたら魔法使いになってて、
世界をすくったりする話から、
消しゴムと恋する話まで多種多様だ。


弟「おねぇちゃん、俺のCD知らねー?」

姉「………」

弟「聞いてる?」

姉「………」

弟「ね「うわっ!」

弟「………」

姉「びっくりするじゃん、
  いきなり後ろに現れないで!」

もちろん私は弟に気づいていた。
駄菓子菓子。
敢えて気づかない振りをするとこのとうり。
涙がにじんだ顔の弟の出来上がり。



弟「俺の、CD…」

姉「あたしの部屋から勝手に取っていいよ」



またしても、油断してました。


姉「…まって!」

遅かった。

弟「………」


私の部屋には去年の痛い痛い自分で書いたイラストやらマンガやら…。



もう、こっちが涙目っす。

弟「お、おねぇちゃん」





差し出された一冊のスケッチブック。

弟「お、お願いします!
  けいおん、書いてください!」



BLには引くのに
自作マンガには引かない。




姉「…空が、綺麗だねぇ」

弟「は?」