私は虎太さんの車の後ろの席に座り虎太さんのマンションへ向かった
「なんで、後ろなの?」
虎太さんが不思議そうに聞いてきた。
「やっぱり知らない男の人の車だし……後ろがいいかと……」
「なんだよ、それ……これから一緒に暮らすってのに先が思いやられるな。」
また笑い出した虎太さん
その笑顔に、ちょっと胸の奥がキュンってしたのを私が気づく事なく照れ臭くなり反発をした。
「それに…男と女なんだしきおつけなちゃ!私はガードが固いんです!」
「へぇ…それは、楽しみだな…」
とニヤリと笑う虎太さん
ゾクッとして言い返す言葉が見つからなかった。
「なっ……!?」
そして、この人と一緒に住む事を後悔してる私がいた……
「……嘘だよ。何意識してんだよ、俺がガキなんて狙うかよ。安心しな。」
そんな話をしながら車はマンションに到着した。


