「それ、真剣に言ってる?」 「俺はいつだって真剣だ」 俺が言うと、奈緒はまた笑った。 「龍次は面白いね。じゃあ、ここでクイズ!私は料理と龍次、どっちが好きでしょうか?」 俺は少し考えて。 「俺…?」 「せいかーい!よくわかったねー」 奈緒は料理しながら言った。 「俺のが好きなら、俺の方見ろよ」 俺は奈緒の背中に抱き着いた。 「きゃっ!?」 奈緒が鍋の蓋を取り落した。