「絶対にやだぁ!」 え…。 なんか、傷つくな。 「なんで」 「だって、私たち、まだ高校生だよ?高一だよ?」 奈緒は言いながら、また料理に集中してしまう。 「奈緒は料理、好きだよな」 俺が呟くと、奈緒がクスクス笑った。 「うん、大好き」 …大好きって…。 「…奈緒さー、俺と料理、どっちが好きなん?」 俺が聞くと、奈緒が笑うのをやめた。