奈緒が笑った。 「そっか」 俺は頷いてお粥を食べた。 「ん…うまい」 「よかった…」 奈緒は不意に立ち上がって、俺の後ろにやってきた。 背中に奈緒の感触を覚えた。奈緒がつけている香水が俺の鼻をくすぐった。 「な、奈緒…?」 俺は戸惑った。 前に俺が抱き着いたときも昨日も嫌がってたのに。 なんで俺に抱き着いてきたんだ…? 「龍次、好きだよ」