「その携帯の件だけどな。洗濯してくれたから帳消しにしてやるよ」
俺の言葉に奈緒は顔を輝かせた。
「ありがと!」
抱き着かれて俺は驚いた。
前に抱きついたときは嫌がってたのに。
「奈緒!?風邪、うつるぞ」
俺の言葉に、奈緒は顔を真っ赤にして俺から離れた。
「そういえば、昨日、龍次がおかしかったのは風邪のせいだったんだね」
奈緒が思い出したように。
「は?」
「ほら、やたらべたべたしてきたじゃない。風邪だって気付けなくてごめん」
なんで奈緒が謝るんだよ。
つか、アレは風邪のせいじゃなくて本心だし。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…