ドキ・・・

なんでこいつが・・・

「帰んねぇの?」

なに言ってんだ俺。もっといい言い方があるだろ!!

「え?」

そう言いながら窓を見てる牧野。もしかして暗いのが怖いとか?

「暗いの怖いのか?一緒に帰ってやろうか?」

牧野の顔が不機嫌になつた。やべぇ。

「べつにいい!」

完璧に怒らせてしまった。

そのまま出ていってしまった、牧野。

でも、俺は牧野を追いかけた。

牧野って歩くの速ぇ。

「おい」

おもいきって声をかけた。

「きゃ----!!!!」

俺は慌てて牧野の口を押さえた。

「おちつけ」

牧野ってこんなに大きな声出せたっけ。

「その、帰り道一緒だから帰ってやるよ」

きっと怒ると思ったのに返ってきた言葉は、笑いながら「ありがとう」

ドキ・・・