おぼつかない足で立ち上がり、蓮に体重を預けながらやっと歩き始める俺
そんな俺を馬鹿にしようとか蓮は思わないのだろうか
ただずっと俺の隣を歩いてくれている蓮
「蓮は俺のことどう思ってる?」
不意に出てしまった言葉
見上げると悲しそうな顔をした蓮が俺の瞳に映る
「どうせ、あほだな~とかばかだな~とか思ってんだろ」
耐え切れず、視線を外し、おどけてみせるが遅かった
「俺は、ずっとお前が好きだったよ?」
そう言って、俺にキスをしてきた
「こういう意味で。」
唇が離れた瞬間、蓮はそう呟いた
蓮が、俺を好き??...
「っお前!酔ってんのかよ!?」
驚きのあまり顔をそむけて蓮を軽く突き放す


