「来須。営業いくぞ」
「はい」
あの日から、色々な企業に連れ回されている
上司曰く、なぜか俺が行くと契約率が高いらしい
おかげで、自分の仕事がたまる一方で、あの人のこと以外でも悩まされっぱなし
はぁ~。だめだ..今日飲み行こ
「また営業か~??人気者は大変だな」
俺の肩に腕を乗せ、いかにもバカにしたようにニヤニヤしながら俺に話しかけてきたのは、同期の桐山蓮(キリヤマレン)
入社式で蓮に話しかけられ、それがきっかけで何かと絡むようになった
「まじでまいってんだわ。仕事がやまずみ、ストレスたまりっぱなし。..明日休みだし、今日は飲み明かす。絶対!!」
「お~、俺も明日休みだわ。付き合うぜ。てか、最近いい店見っけたから、そこ行かね?」
「まじか!?サンキュ。じゃあ後で詳しく連絡くれ。俺もう行かなきゃ」
「OK!」
俺は蓮に手を振り、営業に向かった