【BL】 初恋は実らないもの?






相変わらず、毎日通う図書室

今日はちょっと、いや全く違う空間に見える



先輩がいなかった



仕方なく、今日は寄らずに帰ろうと玄関へと歩いていると、向かえ側から1つ上の先輩たちが笑いながら、話をしていた


廊下に響く笑い声


その話を聞いて、俺も小さく笑っていた

そして同時に込み上げてきたのは涙で。

胸がギュッと苦しくて、無力な自分に嫌気がさす。


何も知らなかった自分が悔しくて、ただ茫然とその場に立ち尽くしていた