「今更...ねぇ。」


俺の言葉に、寂しそうに先輩はそう呟く


「そうだよな。昔とは環境が違いすぎるよな。俺も既婚者になっちまったし、お前だってあれから俺の知らない奴と出会って仲良くしてるかもしれねぇしな...」





既婚者。

その言葉に胸が締め付けられる


わかってたはずだったけど、自分の妄想と本人から聞くのとでは、大きく違う



「お前がなんでそんな顔すんだよ?今更って言ったのはお前からだろ??」



先輩にそう言われ、ハッと我に返り俯く


俺は今どんな顔をしていたんだろう



「お前はそうかしらねェけど、俺はお前のこと忘れらんなかった。」


その言葉に、胸が高鳴り、頬が熱くなる


「結婚だって、親が決めたもんで無理やりだったし、別に今の妻を愛してるわけでもない。」



いつの間にか近くまで来ていた先輩は、俺を無理やり自分の方へ引き寄せ、抱きしめる