【BL】 初恋は実らないもの?






「こちらでお待ちください」


そう言って通された部屋に俺たちが入ると、慌てるように走る足音がした


「申し訳ございません。時間通りに来ていただいたのに」


目の前に現れた男の人は、少し伸びた黒髪をワックスで上手く飾っていて、誰から見ても整った顔

きっと、モテるんだろうな


見とれていると、その人と目があった


とても透き通った瞳



でも、その瞳は俺の心は引き止めるようにギュッと締め付けた



...あれ。どっかで



そう思った瞬間、上司の携帯が鳴った