「本当にすみません」 俺は振り返らずにそういうと、足早にその場から離れた きっと振り返ったら、先輩のすべてに飲み込まれてしまうと思ったから 先輩は俺がどれだけ先輩が好きか知らない 俺は。 俺はね、先輩 あなたのことが、好きで好きで好きすぎて きっと放すことができないくらいに、あなたに溺れてます だから、忘れてください 先輩の記憶から、俺を。 一人で帰る帰り道は、昔よく歩いた道のはずなのに、ものすごく遠くて、歩くたびに先輩の声、行動、仕草、ぬくもりを思い出し、勝手に涙が流れていた