ドキっと胸が高鳴る


先輩の熱が腕から伝わって、感情がコントロールできそうにない



「なぁ、理久。話を..」

「あー!っと、俺、今日家のようで早く帰って来いって言われてるんですよ」


俺は、先輩の言葉をさえぎってそう言った

だって、聞きたくないから

聞いたら、余計悲しくなりそうで

俺は臆病者だから、逃げたんだ。現実から...


「そっか、悪かった」

そう言って俺の腕を離す先輩の声が妙に弱弱しい