…こういう時って、どっちにつけばいいんだろ? どっちも合ってるし、どっちも間違ってるんだよね。 有利なのは菜々美の方だから、私はこのままでいいんだろうけど。 ふ、と菜々美が一歩由紀の方に踏み出しした。 そして、ボールを持つ由紀の腕を引ったくるように掴む。 「何…? 放して」 「1人なんて寂しいって。行こうよ」