:春
[ずみまぜん…寝でまじだ。]
<<送信完了>>
たっぷり謝罪の気持ちを込めて…。
♪♪♪♪♪…
早い!!
:海
[寝とったとか許さん]
ガビーん…
:春
[本当に申し訳ございません…]
♪♪♪♪♪…♪♪♪♪…♪♪♪♪…
「げ!!電話?!」
電話の主は、海。
あたしは仕方なく電話に出た。
「もしもし…」
少しこもった声で話す。
『あー、オレオレ』
…
…
…
…
「あの~、切ってもよろしかったですか?」
『うそうそ!海だわ!』
「知ってます!誰かさんがオレオレ詐欺の真似なんかしててもわかりますよ!」
『ばれちまったかー!がはははは…』
「本当バカ…ははっ…」
あたしも釣られて笑っちゃった。
元から笑いのツボは浅いんだけどね!
『ってかお前、彼氏とかいんの?』
ぎくっと…
「別に…いないけど!」
『がはははは!!俺もだって!』
「そうなの?!てっきり居るのかと…」
『ほら、俺の周りってうぜー女子
ばっかだからよ。化粧やけに
濃い奴とか露出度高いやつとか』
「嫌なの?」
『嫌に決まってんだろ!
そんなやつら付き合っても意味ない』
…
…
…
案外しっかりしてるんだ…。