「それでなんであたしを呼んだ訳?」



海に訪ねると、とぼけた顔をして…



「特に用事はない!」



っとかほざきよった。




「カチーン…」




思わず効果音を口にしてしまった。



海の方を見るとまた笑ってた。


なぜか胸がキュンっと音を立てて弾んだ。


え…

何がキュンッだよ!!





でも…なんでだろう。


海に笑ってもらえると…嬉しい。




周りの男達からは「仲がいいなー」とか何とか言っているのが聞こえた。


あたしはそんな声をスルーした。


「ぢゃあそろそろ行くね!」


あたしが手を上げて海に言うと、


「ぢゃあまた連絡するわ」



そう返って来た。
また連絡くれるのかな?

まっ一応返事しとこっ!




「はーい」




あたしは自転車をこぎだし、彼らを後にした。