「あたしに、言えない?」 慌てて首を横に振った。 「信じてよ。玲のことだったらあたし何でも受け入れるよ?」 愛歌… 心が軽くなって自然と口が開いた。 「愛歌、あたしね、 郁斗先生と、付き合ってるの」 「郁斗先生って、去年の数学の?」 「うん。」 そのあとに返ってきた愛歌の返事は予想もしないものだった。