「よぉ、おはよ。」

「おぅ。」

「おい、新なんか元気なくね?

もしかしてフラれた?」

「別に、何でもないよ。」

「ふーん。」

図星だよ。

あの時、あずは泣いてた。

どうしてだろ。

あずが、無理をしている気がする。

そういえば、いつも会っている木の下に、

今日はいなかったなぁ。

俺は、そんなことを考えながら登校していた。

教室に行くと、いつも俺より早いあずは来てなかった。

もしかして・・・・・・・休み?

しばらくして、山之内がやってきた。

「おはようございます。あ、保健委員さん。

今日は小村さんは休みです。

ちゃんと記入しといてください。」

声が小さくて聞き取りずらかった。

それよりも、あんなに元気なあずが休みだということに驚いた。

大丈夫かな。

もしかして、昨日のこと?

それだったら、間違いなく俺のせいだ。