由佳に勇気と元気をもらった。

ありがと。由佳。

家に帰ると私はすぐに携帯を片手に、またあのいつもの場所で腰を掛け座っていた。

電話をかける相手はもちろん新だった。

いざ電話をしようとすると手が震える。

勇気を振り絞って電話を掛けた。

「・・・・・もしもし。」

「もしもし新?」

「何?」

「ねぇ、最近おかしいよ。

何かあったの?」

「別に。」

「そんなの新らしくない。

そういう新は嫌いだよ。

私に言えないことなの?

ねぇ教えて。私にも協力させてよ。」

「ごめん、あず。

俺楓と付き合ってた。

もう別れてるんだけど、向こうはそう思ってなくて

次あずに手を出したりするとお前をボロボロにするって。

・・・・だけど。

俺はあずを守る。

絶対に。誰にもあずには手を出させない。」

「ありがと。とっても嬉しいよ。」

「ねぇ、今から星丘公園に来てくれない?

あずの顔が見たいんだ。」

「うん。分かった。」