私だけのヒーロー

人に言えるような理由じゃないのに言えるわけないじゃない。


..いじめられてるからって。


言えるわけがない。


「だったらいい。」



私は素っ気なく言った。




「俺はよくない。」


はーー!?



そんなの知らないわよ。



助けてくれたヒーローには悪いけど、私は家に帰ることにした。




彼の横を通ろうとした瞬間、腕を捕まれた。




「何すんのよ、放してよ。」



「ヤダ。」



知るかーー!!!



どんなに頑張っても腕はほどけない。