「そんなことでって...

お母さんには分かんないだろうね!

私の辛さなんか。


だって、家にいなかったもんね。私のことなんか見てなかったもんね。



ねぇ、お願いだから出てってくれる?

一人になりたいの。」




「なんで、そんな風に言うのよ。お母さんは凪咲のことを思って、凪咲のためにやってきたのに...」



「思い通りの子に育たなくてごめんね。


けど、私が悪いみたいな言い方やめてくれる?


さんざんほったらかしにしといてさ。


お願いだから出っててよ。」