私だけのヒーロー

「怖~い、凪咲ちゃん。


そんな顔で睨まないで。美歌、怖~い。」




「うわっ、サイテー。


何、こっち睨んでんだよ。キモいんですけど。」  


うざい。


それに今、私はクラスの子達から注目を浴びている。


やだ。


こっちみんなよ。


そんなとき、勢いよくドアが開いた。


現れたのはクラスを牛耳る“魔王”だった。