俺に320万、残してくれたんだ。




一ヶ月に5万ずつ



俺の通帳に毎月欠かさずに振り込んでたんだ。




朝から晩まで休まずに働いて


毎日一生懸命に生きてたんだ。」



「いい、お父さんだね。」




本当にいいお父さんだと思った。




それに少し、羨ましかった。



「そんな優しいお父さんがいて櫻木君は羨ましい。」


「だろ。けど、あの女はサイテーな人間だったよ。」