ボディーガード

朱「うん、今は父が何も言ってこないから仕事続けられるけど、いつまた圧力かけるかわからない。圧力がかかれば日本に呼び戻される」

仁「いざと言うときは俺が助けてやるよ」

朱「ありがとう。でもそれはきっと無理」

仁「神取財閥の力を使ってもか」

朱「ありがとう、気持ちだけ貰っとく」

仁「どうした?」

朱「何か最初と印象が違うんだけど」

仁「印象?」

朱「あなたは物凄く我が儘って聞いてたけど」

仁「俺は我が儘言ったつもりはないけど」

朱「そのようね。ここ数週間のあなたの仕事ぶりみてればわかるよ。芸能界の仕事が好きなんだって事ぐらい、真剣だからこそ妥協はしたくないだけなんだって、それを我が儘と取る方がどうかしてる。」

私は新しいお酒を取り出しグラスに注いで口にした。

仁「やっぱお前変わってるな。お前みたいな奴見た事ない」

朱「それって褒められてる」

仁「一応な」

朱「所で仁は本気で人を好きになったことある?」

仁「ない。寄ってくる女は俺の事を好きなわけじゃない」

朱「まあ、財閥の息子に生まれた宿命だね。恋人は作る気ないの」

仁「本気で好きになったってそいつを苦しめるだけだし」

仁はため息を尽きながらワインを口に運んだ。