ガチャガチャ__
んー?
家のカギが開く音で目が覚めた
あ、寝ちゃったんだ、俺。
「疾風ー?居ないの?」
優美の声がする
合鍵を持っている優美。
半同棲の生活だ。
「あ、いた!!ソファーで寝てたの?」
スーツのまんまそのまま寝てしまったみたいだ。
「おかえり、優美」
起きてすぐ彼女の声が聞こえるなんて幸せ。
細い体を抱きしめたくなる
「もー、学校ではあんなに完璧な信頼されてる風早先生なのに、プライベートだと…」
我慢できなかった
言いかけのところで
優美を強く抱きしめた。
「プライベートの俺は優美にしか見せないの」
「どうしたの…疾風?」
なんだか無性に誰かの温もりが欲しい。
優美の華奢な体は、俺の手にすっぽり収まる。

