青のキセキ

「あともう1人いるんだが、今日は得意先に寄ってから来ることになっててまだ来てないんだ。もうそろそろ来るとは思うんだが...。ま、それまで佐山さんに社内を案内をしてもらうといい。佐山さん、頼むよ」


「はい。了解しました」

斉藤部長に対し、敬礼する佐山さん。


「じゃ、美空さん。行きましょうか。あ、ちょっと1本だけ電話するから、ドアのところで待っててくれる?」


佐山さんはそう言うと、どこかへ電話をかけ始めた。


私は言われたとおり、ドアのところまで行き、佐山さんの電話を終えるのを待つ。


佐山さんの方をちらっと見たが、まだ電話が終わりそうな気配は無く。








ふと、背後のドアが開く音がしたので振り向いた、その時...







ドン!!









と、誰かにぶつかった。