青のキセキ


俺の言葉に美空は驚いた表情を見せ、そして一気に表情を変えた。

「どうして...いつ...私のことがばれたんですか...?...わ...私のせい....」


声が震え、かなり動揺しているのが分かる。



「美空、落ち着いて。ちゃんと話すから」


美空が本当のことを話してくれたのだから、俺も全部話そう。もう隠す必要もないのだから。






「和奏は...俺の子供じゃなかったんだ」


「...え?」



離婚のことを告げた時よりも驚いた顔をする美空に、俺は言葉を続けた。







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そう、あれは...。


和奏の予防接種のために綾が病院に行く用意をしていた時のことだ。テーブルの上に置いてあった母子手帳を何気無く手に取った。思い返せば、それまで母子手帳の存在を気にしたことがなく、一度も見たことがなかった。

『へぇ、母子手帳ってこんななんだ』
と、思いながらページをめくる。


「っ!」

...は?

そこに書かれた和奏の血液型に、一瞬、時が止まったような衝撃を受けた。


そこにあった『O』のアルファベット。


オレと綾は同じAB型。普通はO型の子供は生まれない。


すぐ隣の部屋から聞こえる綾と和奏の笑い声が、やけに遠く感じた。


『O』という、そのたった1つの文字のせいで全てが壊れていく感覚を覚えた。



嘘だろ...。何かの間違いだ。

小さい頃に検査した血液型なんて、あてにならない。
ちょっとした手違いかもしれない。

和奏が俺の子じゃないなんて...嘘だろ...?